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イノベーションを起こす場"フューチャーセンター"とは?

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近年、オフィス業界で関心が高まっている「フューチャーセンター」ですが、一体どのようなものなのでしょうか?今回は「フューチャーセンター」について、歴史や事例を踏まえ、作り方について大橋真人さん(ワークスタイル研究所)より簡単に解説させていただきます。

■「フューチャーセンター」とは?
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「フューチャーセンター」は、1社単独では解決できない複雑な問題や、中長期にわたる社会課題などに対し、産学官民の垣根を越えた未来の関係者が集まり仮説を作る"場"。空間、デザイン思考などの創造的プロセス、サービス、人的ネットワーク、運営機能など全てを含んだ"場"のことを言います。
「フューチャーセンター」では、未来志向の創造的な対話を通じて、テーマをつくりイノベーションの種を探し探求します。官民、地域の連携が前提のもと、医療や健康、都市問題について、興味のあるオーナーがリーダーシップをとり、テーマを推進します。


■「フューチャーセンター」の歴史

フューチャーセンター」は、高齢化や移民問題を抱える欧州で生まれました。
欧州では、雇用や社会制度など中長期的な課題を解くために、産学官の垣根を越えた対話とイノベーションの実践が必要とされていたからだといわれています。そのような中長期的な課題を解決するために、1996年にはじめてスウェーデンの保険会社、スカンディア社のレイフ・エドヴィンソン氏が、バスクホルムという都市に「フューチャーセンター」を開設しました。
その後、特に北欧とオランダで官民連携のイノベーションを国策とし、「フューチャーセンター」は開設され、市民参加も視野にいれたオープンイノベーション2.0の動きに繋がっています。

一方、日本では、2008年以降、社会や多様な関係者とのオープンイノベーションの場として、「フューチャーセンター」を作ろうという動きが高まってきました。
日本の企業は、継続的に事業を発展するため、イノベーション創出を求めています。今までの日本は、自社でイノベーションを創出しようとしていました。しかし、グローバル化、情報化社会、IOT等の技術進化等の外部環境のスピードが高まり、従来の"自前主義"では消費者のニーズに対応ができなくなってきてしまい、オープンイノベーションへ戦略を展開しています。大手自動車メーカーや大手電機メーカーなどが、自社の保有する特許を無償化するなどがよい例です。このような企業の動きと合わせ、昨今「フューチャーセンター」を設置する企業が増えてきました。

■日本のフューチャーセンター

<みなとみらいInnovation & Future Center(株式会社富士通エフサス) >
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 「みなとみらいInnovation & Future Center」は、2013年6月に社内外の多様なステークホルダーとのオープンな対話・コラボレーションを活性化させていく場として開設しました。「研修センター」と融合した新たなコンセプトの知識創造空間となっています。
3,800?の空間に17の研修室と2つのスタジオが備わり、大人数でのワークショップなどが実施されます。とくに、メインスタジオのCampingStudioは、壁一面ホワイトボードでたくさんのアイデアを書き広げ討議することができます。
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開設以来、企業の経営課題や地域社会の課題を切り口に、業種の壁を超えた様々な企業、学生、自治体、NPOのメンバーと数多くの対話が生まれ、そこから新たな発想やアイデアが生まれました。たとえば、異業種参加型のアクションラーニングプランを横浜市と開催し、「みなとみらいInnovation & Future Center」で話された内容のアイデアが、横浜市の文化観光局施策に活かされているといったことなどあります。
なお、第27回(2014年)日経ニューオフィス賞「関東ニューオフィス奨励賞」を受賞しました。


<フューチャーセンター「A.BA」(徳島大学)>
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どこの地域にも共通した"都市への人材流出"に、徳島大学は悩まされていました。そこで、「地域創生へ向けた対話の場」として、2015年9月に国立大学初のフューチャーセンター「A.BA」を開設しました。空間は、間仕切りなど一切なく、色とりどりでデザインが異なるデスクやチェアーが並び、畳スペース、キッチンつきのカフェカウンターで構成されています。一見空間の統一感もなく、入りにくそうと思われますが、とても開放的で外部からの訪問者を暖かく迎えてくれる空間となっています。フューチャーセンターでは、「地域創生へ向けた取り組み」について、徳島県居住者や大学生、高校生などの関係者を交えて議論がされます。開設以来、多くのイベントが開催され、"これからの徳島の持続と成長"について議論されています。
なお、2016年の日経ニューオフィス賞 四国経済産業局長賞を受賞されました。
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■フューチャーセンターを作るにはどうすればよいですか?

よく社内に「フューチャーセンター」の空間を作れば、自ずと「オープンイノベーション」が興ると誤解されます。確かに、関係者が集まりやすく、かつ、協創を促すには、空間の工夫は有益です。ただ、空間以外にもたくさんの要素を考える必要があります。
フューチャーセンターをはじめとするイノベーションを創造する環境について研究する一般社団法人Future Center Alliance Japanが発行する『WISE PLACE』では、「フューチャーセンター」を構成する7要素(1.Purpose 2.People 3.Performance 4.Program 5.Process 6.Promotion 7.Place)を挙げています。これら7つの要素を全て兼ね備えることで、「フューチャーセンター」は、はじめて機能します。ただし、どの要素も一朝一夕でできるものではありませんし、企業によって実施の仕方などが異なります。「フューチャーセンター」を企業内で作られるようと考えている方は、一度Future Center Alliance Japanが主催する研究会に参加されることをお勧めします。
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■最後に・・・

コクヨでは、企業における「フューチャーセンター」空間構築のお手伝いだけでなく、実際の運営のアドバイス含め支援させていただいています。「フューチャーセンター」構築の際は、担当営業までお気軽にお問合せください。

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