1. HOME > 
  2. ブランドコンテンツ > 
  3. MO-RUM > 
  4. MO-RUM ブログ

椅子文化

前回に引き続き上海での雑感です。

西洋と同様に中国も昔から椅子文化が根付いていますが、日本は歴史的に中国からさまざまな文化を輸入してきたのになぜ椅子は採り入れなかったのか、不思議です。ハンスウェグナーはチャイニーズチェアーをモチーフにYチェアーなどいくつかの名作を残していますが、古い建築に置かれたチャイニーズチェアは空間にとてもよく溶け込んでいて、そこで行われただろう人の活動が目に浮かんできて文化を感じます。

ChinaChair.jpg

また、「椅子」ではなく「姿勢」という視点で見れば、西洋は活動の中心が立つことにあり、座ることは休息としての位置づけだったからこそ心地よい椅子が発達したのかもしれません。一方、日本は椅子文化ではないものの、武道やさまざまなお稽古事はきちっと座れないと何も始まらないというくらい活動の起点として座ることを重要と考えていて、だからこそ休息のための心地良い椅子が生まれなかったのかもしれません。とすれば、活動=オフィスワークの起点としてのワークチェアーは、座る文化である日本人が世界に発信することができるオリジナルなものを生み出せる余地がまだあるのではないかと。大それたテーマですが、そんな思いで日々椅子のデザインに思いをめぐらせています。