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瀬戸内国際芸術祭に行ってきました

先月末まで開催されていた瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。

瀬戸内海7つの島と高松を舞台に、18の国と地域から75組のアーティスト、プロジェクト、16のイベントが催されました。

「島x生活xART」というテーマ通り、それぞれの島の歴史や固有の民俗などが作品を生み出すきっかけになっており、生活の一部にアートが共存している、そんな印象を持ちました。

私は3日間かけて、豊島(てしま)、直島、犬島をまわりました。

■第1日目 : 豊島 

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手島は漁師町独特の雰囲気があり、島を回るだけで楽しかったのですが、起伏の激しい島中に点在する作品を巡るために、人生初の電動アシスト自転車に。今まで何となく敬遠していたのですが、その機能と便利さにちょっと見る目が変わりました。

たくさん素敵な作品があったのですが、私の印象に残った2つをご紹介します。

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これは、山合いの貯水池に設置された作品なのですが、花びらや鳥の羽根のようにも見える2つのプロペラが風を受けて、ふわりふわりと揺れており、この乳白の樹脂?が光を受けてぼんやり輝いている様子はとても幻想的で、しばらく池のほとりで見入ってしまいました。 S-ART05.jpg

もうひとつは「心臓のアーカイブ」という作品。(写真は建物外観)

建物の中は完全防音されたトンネルのような真っ暗な空間です。その外部から遮断された空間で、アーカイブに収録された世界中の人たちの鼓動に合わせて、中央に垂れ下がった電球が灯り、壁面に埋め込まれたスピーカーからは巨大な太鼓の音のような心音が体を震わせます。

母体の中にいたときの記憶はもちろんありませんが、そういう根源的な記憶に訴えてくるようで、非常に素敵な体験でした。

ちなみに私も「No.2019」として登録しましたので、世界のどこかで私の鼓動を体験する人がいると思うとドキドキします。

■第2日目 : 直島

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ベネッセハウスの駐車場にて。きっと警備員のおじさんが1日の仕事で必要な道具のすべてがここに集約され、機能的に配されているのでしょう。 究極の収納術でした。

まずは地中美術館へ。10:00開館なのですが、9:30に到着した時点で既に120人待ち、、、 ぎりぎり初回の入場に間に合いましたが、一番の人気島だけあって人も多かったです。

直島を訪れるのは2回目なのですが、前回は台風の影響でモネの部屋が見れず悔しい思いをしました。今回はゆっくりと堪能できました。

 

 

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ご存知の方も多いと思いますが、地中美術館はほとんどの照明を自然光のみで行っており、私がモネの部屋を見ている間に太陽が雲から顔を出したのでしょう、部屋全体、そして睡蓮の絵が一気に別の表情に! この時ばかりは、あまりの感動に鳥肌が立ちました。

 

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李 禹煥(リー・ウーファン)美術館前のバス停そばにあった看板。 文字の中で閉じた部分を塗りつぶしたイタズラなのでしょうが、どこかかわいげがあって、ひとつのフォントのようです。

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街角のさりげない部分に直島の人気の理由を見たような気がします。

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最後は今や地中美術館と人気を二分する大竹伸朗さんの直島銭湯「I♥湯(アイラブユー) 」に。 海外の方々に囲まれての入浴でしたが「ファンタスティック!」を連発する彼らを見ていて、いろいろな要素を混在させて表現できる日本人ならでは?の感性について再認識した思いでした。

■第3日目 : 犬島

前日までの陽気がウソのように、朝から雨と冷気が。 半袖半ズボンで凍えながらの犬島散策となりました。

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 かつて銅の精錬所。近代化産業遺産の遺構を保存、再生し、アートスポットとして生まれ変わらせています。雨模様とあいまって、重厚で歴史を感じさせる空間でした。

 

普段仕事としてのプロダクトデザインとは大きく違う分野ですが、直接感情とか記憶に訴えかけてくるアートに触れて、そのエモーショナルな部分の大切さを改めて感じた3日間でした。