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素材の見せ方への挑戦 ― ミラノサローネ・レポート その2

サローネレポート2回目の今回は、本会場、ロー・フィエラ会場の展示の紹介。本会場はミラノ市郊外にあり、市内中心部から電車やバスで約20分。驚きなのは会場の大きさ!昨年の展示面積が202,350平方メートル。(年によって異なる)これは幕張メッセの約2.8倍の広さです。しかも会場を全て使い切っている訳ではないとの事。

そんなフィエラ会場ですが、近年不況の影響で新製品の数も少なくなっていると聞いていましたがMAGIS(マジス)やMOROSO(モローゾ)、Kartell(カルテル)などは精力的に新製品を展示していました。あたらしモノ好きにはたまりません。ワクワクします。そんな新製品を見ていて感じたのが、まだまだ既存の素材の使い方を工夫することで、今までのイメージとは異なる新しい見せ方が可能だと言う事。普段、ついつい今までに見たことが無い新素材はないか探し回ってしまいがちなのですが、灯台下暗しです。

 

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Molteni&C(モルテーニ)の収納「Net-Box」。デザイナーは今年のサローネでも引っ張りだこのパトリシア・ウルキオラ。普通、「冷たい」、「ハード」、「安っぽい」と言ったネガティブなイメージのスチール素材を、パンチングのテクスチャーや塗装によって、それらのイメージを払拭。インテリアに取り入れても違和感の感じない、温かみすら感じる素材感に変えてしまってます。発想がスゴイ!と感じました。この他、同じ手法を取り入れたデスクシステムやソファーテーブルも出展していました。

 

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こちらはMAGISの「MESH」 。トム・ディクソンのデザイン。このチェアもスチールメッシュを採用しているにもかかわらず、柔らかく、美しいフォルムを持たせることで温かみを感じさせるデザインに。展示品なので座ることは出来ませんでしたが、座ってみたくなる気にさせてくれるチェアでした。

 

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同じくMAGISの「Cyborg」。デザイナーはマルセル・ワンダース。樹脂と木と言う異素材の組み合わせは過去にもトライされている手法ですが、籐を編んだような伝統工芸的な物との組み合わせに新鮮味を感じました。鏡面仕上げの樹脂の素材感との組み合わせが、2つの異素材を絶妙なバランスでマッチさせているような気がします。

 

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MAGISの「Troy」。デザイナーはマルセル・ワンダース。チェアの背裏にグラフィカルなエンボスが施され、樹脂バージョンはその上から透明な樹脂でコーティング(ダブルインジェクション?)。木のバージョンも同様にエンボスが施されていましたが、こちらはプレスでしょうか?ちょっと携帯電話や化粧品のパクトのデザインを連想させる手法。

 

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またまたMAGISとマルセル・ワンダースのタッグ。「Sparkling」と言うペットボトルと同じ素材と成型方法を用いたチェアです。ペットボトルと同様に中空です。脚をネジ式に固定するので、写真の様に簡単に分解出来ます。これならリサイクルもできるし、コンパクトな状態で運搬できるし、エコなチェアに仕上がってます。

 

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Living Divaniの「Drop Table」と「Family Chair」 。デザイナーは2005年のミラノサローネでLEXUSのインスタレーションも手掛けた石上純也氏。ガラスのテーブルがレンズ状の形をしているので、テーブルの下にあるものが湾曲して見えます。「Family Chair」 自体も不定形なゆがんだ形をしているので、余計にチェアが湾曲して見えます。トリッキーな感じがおもしろかったです。

 

これらの製品を目の当たりにして、ちょっと視点を変えるだけで、まだまだ新しいアイデアが生まれてきそうな、創作意欲を掻き立てられる気持ちになりました。